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サツマイモの植え付け注意点

サツマイモは、家庭菜園などで簡単に栽培できます。暑さや乾燥に強く、やせた土地でも栽培することができます。土質は特に選びませんが、日当たりの良い、粘土質でない乾いた土地の方が良いサツマイモが収穫できます。

栽培の注意点

サツマイモは肥料をあまり必要としない野菜です。8−8−8の化成肥料などは絶対に使わない。
前作で野菜などを栽培していた場所ではチッ素肥料が多く残っているのでツルボケになりやすいので注意しましょう。

ツルボケ?

土壌中にチッ素肥料が多いとツルばかり茂る「ツルぼけ」でサツマイモがおおきく育たない状態になります。「今年はツルが大きく伸びているから大きなサツマイモが収穫できるぞ」と思っていると小さな芋しか収穫できないと言うお話をよく聞きます。

ツルボケ予防

大和「いも専用肥料」N3 P10 K10を施肥すると土壌中にリン酸(P)とカリ(K)が増加するのでサツマイモはチッ素(N)が少なくなったと錯覚、ツルを伸ばさずに栄養を芋に蓄え大きくします。「ツルぼけ」予防には大和の「いも専用肥料」をお使いください。

畑の準備

作付けの一週間くらい前に有機石灰か苦土石灰、堆肥を施肥し耕しておく。

⑴草だらけの花壇⑴草だらけの花壇 ⑵粗起こし⑵粗起こし  ⑶有機石灰と堆肥を用意⑶有機石灰と堆肥を用意
土に混ぜておくと病気に強い株ができます。土に混ぜておくと病気に強い株ができます。 ⑷有機石灰、堆肥を土にスキき込む⑷有機石灰、堆肥を土にスキき込む⑸土をならす⑸土をならす


畝づくり

 ⑹畝に15㎝の溝を掘る⑹畝に15㎝の溝を掘る⑺一株当たり約40gの「いも専用肥料」を施肥してから畝を立てます。⑺一株当たり約40gの「いも専用肥料」を施肥してから畝を立てます。 いも専用肥料いも専用肥料  ⑻高さ30〜40㎝ほどの高畝を作ります。 ⑻高さ30〜40㎝ほどの高畝を作ります。

畝間60〜70㎝、高さ30〜40㎝ほどの高畝を作ります。(畝の間が狭いと通気が悪くなり芋の付きが悪くなります。)

サツマイモ植え付け

 

 植え付けサツマイモの苗は、根がありません。普通の苗と違い、どのような状態で植え付けるかを迷うと思います。
苗の切り口を水に浸けて元気な苗としてから植え付ける。苗を、一週間程度、風通しの良い日陰におき、少ししおれた状態にして植え付ける。どちらでも構いません。
サツマイモの植え付け.png
 船底植え、斜め植え、水平植えなどいろいろあります。芋の収穫量を考えると船底か水平植えが適しているようです。苗が小さい場合はななめ植えをします。苗の切り口に『切り口傷の保護材』をつけて植えこむと根がしっかり張ります。

1)斜め植え株間30cmをとり、長さ30cmの棒を斜め45度で土にさして穴をあけ、苗の3〜4節を埋めて土をしっかり押さえて水やりをする。
2)舟底植え深さ5〜6cmの舟底のような形の穴を手で掘り、苗を据える。苗の3〜4節が隠れるように土をかけ、しっかり押さえて水やりをする。

 

 切り口傷の保護材切り口傷の保護材 ⑼苗の植え付け⑼苗の植え付け ⑽苗をしっかり押さえる⑽苗をしっかり押さえる ⑾水をしっかりやる⑾水をしっかりやる

 

 

除草と土寄せ

ツルが伸びてきたら周りの草をぬき、土寄せをします。

ツル返し

サツマイモのツルが四方にどんどん伸びていきます。あちこちから、根をはり芋をつけようとします。栄養分が分散して、小さな芋がたくさんできます。根元に大きな良い、サツマイモを付けるために伸びすぎたツルを反対側に返します。

収穫

サツマイモの収穫時期は一般的に10〜11月頃です。「べにあずま」などは、早生品種のため、収穫が遅くなると大芋となることもありますので、試し堀りをしてみて、収穫時期を決めます。
サツマイモは寒さに弱いため、遅くとも、霜が降りる前に収穫してください。

さつまいもの保存方法

サツマイモを新聞紙に包み、発砲スチロールやダンボールなどの箱に入れ、寒くならない場所に保存してください。なお、さつまいもは掘り立てより、少し置いて熟成したほうが甘みが増し、おいしくなります。

 平成28年8月4日平成28年8月4日 DSC00329.JPG 平成28年10月1日収穫平成28年10月1日収穫

 

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