サツマイモは、家庭菜園などで簡単に栽培できます。暑さや乾燥に強く、やせた土地でも栽培することができます。土質は特に選びませんが、日当たりの良い、粘土質でない乾いた土地の方が良いサツマイモが収穫できます。
栽培の注意点
サツマイモは肥料をあまり必要としない野菜です。8−8−8の化成肥料などは絶対に使わない。
前作で野菜などを栽培していた場所ではチッ素肥料が多く残っているのでツルボケになりやすいので注意しましょう。
ツルボケ?
土壌中にチッ素肥料が多いとツルばかり茂る「ツルぼけ」でサツマイモがおおきく育たない状態になります。「今年はツルが大きく伸びているから大きなサツマイモが収穫できるぞ」と思っていると小さな芋しか収穫できないと言うお話をよく聞きます。
ツルボケ予防
大和「いも専用肥料」N3 P10 K10を施肥すると土壌中にリン酸(P)とカリ(K)が増加するのでサツマイモはチッ素(N)が少なくなったと錯覚、ツルを伸ばさずに栄養を芋に蓄え大きくします。「ツルぼけ」予防には大和の「いも専用肥料」をお使いください。
作付けの一週間くらい前に有機石灰か苦土石灰、堆肥を施肥し耕しておく。
畝間60〜70㎝、高さ30〜40㎝ほどの高畝を作ります。(畝の間が狭いと通気が悪くなり芋の付きが悪くなります。)
ツルが伸びてきたら周りの草をぬき、土寄せをします。
サツマイモのツルが四方にどんどん伸びていきます。あちこちから、根をはり芋をつけようとします。栄養分が分散して、小さな芋がたくさんできます。根元に大きな良い、サツマイモを付けるために伸びすぎたツルを反対側に返します。
サツマイモの収穫時期は一般的に10〜11月頃です。「べにあずま」などは、早生品種のため、収穫が遅くなると大芋となることもありますので、試し堀りをしてみて、収穫時期を決めます。
サツマイモは寒さに弱いため、遅くとも、霜が降りる前に収穫してください。
サツマイモを新聞紙に包み、発砲スチロールやダンボールなどの箱に入れ、寒くならない場所に保存してください。なお、さつまいもは掘り立てより、少し置いて熟成したほうが甘みが増し、おいしくなります。