トマトの尻ぐされレポート
●尻ぐされは野菜や果物のお尻の部分が黒くなって腐ってしまう症状です。(写真は、尻ぐされが発生したトマト)尻ぐされは、病原菌などによるトマトの病気ではありません。おもにカルシウムの不足から起こる生理障害です。
●土壌中のカルシウム不足
石灰・有機石灰・骨粉などカルシウムを多く含んでいますがこれのカルシウムは植物がすぐに吸収できません。そのためカルシウムが不足が発生します。
●カルシウムが配合されていない培養土を使った
市販されている培養土には植物が吸収できるカルシウムはほとんど含くまれていないので尻ぐされが発生する。
●窒素過多
植物の生長にとって欠かせない窒素ですが、多く与えすぎるとカルシウムの吸収を妨げてしまい、その結果としてカルシウム不足となり尻ぐされが発生します。
●土を乾燥しすぎた場合
土にカルシウムが十分に含まれている。なお肥料も適量であるにもかかわらず、尻ぐされが発生する場合は、水やりに問題があるかもしれません。カルシウムは水に溶けて植物に吸収されるものです。乾燥気味に育てるとカルシウム不足が起こることがあります。
●露地栽培は「尻ぐされ芯ぐされが気になる野菜に」を土に混ぜておくだけで「尻ぐされ」の予防ができます。
●プランター栽培は「尻ぐされ芯ぐされが気になる野菜に」土に混ぜておき、実がつき始めたらペットボトルのキャップに1杯、プランターの淵に沿って追肥をしてください。
●スプレー式の尻ぐされ予防材が販売されていますが速効性の点ではとても効果的な方法ですが持続性がありません。週に一度散布する必要があります。